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  兵庫県立美術館





兵庫県立美術館は、神戸市中央区の海岸通にあります。


阪神・淡路大震災で被災した兵庫県立近代美術館のコレクションを継承するために兵庫県立美術館は建設されました。






延床面積2万7千平方メートル超の巨大な美術館は

またまた安藤忠雄氏設計です。



兵庫県立美術館には、ゴッホ展と東山魁夷展を見るために、2度訪れました。

ゴッホ展を見に行った時は、初めてということもあり、正直言って迷いました。





迷路のような構造に加えて、安藤氏特有のコンクリート建築様式が、
どこも同じに思えてきて迷ってしまうんです。



何度か迷ううちに、壁に額縁のような窓が作られていて、そこからの
風景をヒントにだんだんと自分の位置が分かってきました。
迷子になって疲れたので、大階段に腰掛けて潮風に吹かれていました。





海側から兵庫県立美術館を見上げると、
3つの箱に分かれているのが分かります。



3つの箱という構成はシンプルなのですが、それらをつなぐテラスや階段は多種多様です。





長いスロープや大階段、渦巻状の螺旋階段を上り下りするたびに
違う景色が展開されていくのが、そのうちに楽しくなっていきました。


分からなくなれば、警備員さんに聞けばよいことですしね。







2度目に訪れた時は、渦巻状の螺旋階段を機軸に迷うことなくスイスイ行けました。


展示棟の中央部にある 地下と地上とを結ぶこの渦巻状の螺旋階段、何か惹かれるんですよね。


建物内のほとんどが直線で描かれている中、ポッと曲線が出てくると安心するというか、落ち着くというか・・・。



このフォルムこそが、兵庫県立美術館を象徴しているのではないかと思ってしまいます。
渦巻状の螺旋階段を一度下がって上がってみると、不思議なことに、また、同じことを繰り返したくなるのです。



遊び心に溢れるこの空間の魔法で、美術鑑賞という刺激に対する感覚も研ぎ澄まされていくのでしょうか。




ジョージ・シーガルの彫刻で「ラッシュ・アワー」とういうのがあったのですが、
通勤時間帯の喧騒と嫌悪感 倦怠感が手にとるように伝わってきます。



思わず、自分が今美術館にいるのではなく、
通勤ラッシュにもまれているかのような錯覚に陥ってしまいます。


そして、その彫刻も彫刻ではなく本当は人が立っているのかしら とさえ思ってしまう程です。







海に向かって開放された迷路のような巨大美術館、兵庫県立美術館で、
渦巻状の螺旋階段を上ってみませんか。




兵庫県立美術館
神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号








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