奈良市写真美術館◆美術館

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奈良市写真美術館   





奈良市写真美術館は、その名の通り奈良市にあります。
奈良公園のすぐ近くです。




今回もまた、”美の巨人たち”を見て
奈良市写真美術館
に行くことにしました(^^♪



お目当ては、入江泰吉の”斑鳩の里落陽”です。
(右絵は館内で買ったポストカード)

奈良に生まれ、大和路の風景を生涯撮影し続けた写真家、入江泰吉。
入江は「待つ」写真家でした。
この花が咲くまで・・・、あの雲が堂塔にかかるまで・・・。入江は何度でも同じ場所に通います。
そして自分のイメージする風景と出会えるまで待つ。何年でも、何十年でも・・・。


そこで待つだけではありません。
カメラを構えないときでも、入江は自分の頭の中で思い描いた風景といつ出会えるか考え、
常に待っています。


忍耐と根気で入江は自分の描くイメージに合致する写真を撮影します

(美の巨人達より)


上記の言葉を聞いてから、「いつ奈良市写真美術館に行こうか」と考え、ワクワクドキドキしました(*^_^*)





私には、「そんな忍耐力がない、それほどまでに固執するものもない」、そう思ったからこそ、
奈良市写真美術館に出かけたいと強く思ったのだと思います。








入江泰吉全作品をはじめとする西日本最初の写真専門美術館である奈良市写真美術館は、新薬師寺の隣に位置し、閑静な住宅街の中、周囲の環境と調和を考えて地下に埋め込まれた構造の展示室となっていました。

正直なところ、写真については(も?でしょうか)何の知識もありません(^_^;)

ただ、魂の宿る写真であるのならば芸術なのだろうとしか分かりませんでした。

一瞬の時を永遠にしてしまう写真、それは儚くも美しく、時には残酷でもある・・・。



よく、被写体を写すカメラマンの愛情があるのかどうかだと言われますが、
両親はともかく(?)、恋人や夫からみた被写体としての自分は・・・?

自分が写っている写真を見れば、写してくれているカメラマンの愛情度が分かるはず・・・(^.^)



と、いう私なりの写真に対する価値観をもったまま、地下の展示室へと進みます。



なるほど入江さんの奈良に対する愛着が、痛い程感じられます。


この瞬間を待って、シャッターチャンスを逃さない!!
強い執念!!


まるで絵画のようにとって付け加えられたような一枚の完璧な構図の写真です。(右画像もポストカード)


写真家の方には大変申し訳ありませんが、写真も(昨今のデジカメのように)、絵と同様に
被写体を魅力的にするために修正されているものとばかり思っていました^_^;



が、上記の”美の巨人たち”の言葉を思い出し、改めてこの瞬間の為にずっと、
この一瞬を待ち続けていたのだ思うと
タダタダ頭が下がり、そして、その写真に吸い込まれてしまいます。





とても長く感じられる一日もあれば、
アッという間に終わる一日もある。

とても長く感じられる一時間もあれば、
アッという間に終わる一時間もある。


そして、一瞬は一瞬でも
時が止まったかのように感じられる一瞬もある。




私は、小中高と剣道をしていました。
剣道の試合は、通常3分間です。


3分間なんて、ホント、アッという間です。
カップラーメンができますから(^_^;)

でも、剣道の試合をしている時の3分間はとても長く長く感じられます・・・。






一瞬の時を止めるシャッターチャンス
それは、0.0何秒なのでしょうか?
(もっと細かいですか?)
その一瞬の真実を永遠に伝える写真の技術と
その瞬間を、何時間でも何週間でも
何ヶ月でも何年でも待ち続けるその執念に
脱帽するしかありません。
                                                     


左の”斑鳩の里落陽”の写真の下に下記の文章が記されていました。
(思わずメモに取ってしまいました)
大和路の夕焼けには惹かれるものがある。
地形的な関係もあるだろうが、いずれにせよ、
大和路全体に西の空が広く展かれているので、
場所を問わず変化に富む
夕焼け空が望見できる。


時々刻々と微妙に変容する夕焼け空の一瞬一瞬を狙っていると
ついフィルムを浪費する。


茶道の心に”一期一会”というものがあるが、
写真の場合も二度と巡り合えない決定的な一瞬もありえるから
その一会を大切にしたいのである。




上記の言葉に、入江さんの写真に対する思いの全てが
要約されているのでしょうね。


待っていたその瞬間に、正に全身全霊をその一瞬に
注ぎ込むと言った感じでしょうか。
(右の画像もポストカード)



ポストカードですら、その緊張感が感じられるのですから、
実際に写真をご覧になってみたら、
そのエネルギーたるやすごいものですよ!






私にとって、何時間も何週間も何ヶ月も、ましてや何年もの間待ち続けられるもの、そして、全身全霊をささげられるものは何なのだろうと自問自答しながら、奈良市写真美術館を後にしました。






奈良市写真美術館のすぐ裏手には、
新薬師寺があります。



薬師如来と十二神将像が収められています。

とてもこじんまりとしたお寺さんでしたが、
わびさびの風情が感じられる
とてもよい癒しのお寺でしたよ(^.^)




奈良 大和路の風景を生涯撮影し続けた入江さんの作品をみたあとは、
現在の奈良の空気を体で感じてください。


そして、あなたのその目でその瞬間を、焼き付けてくださいね。




奈良市写真美術館
〒630-8301 奈良県奈良市高畑町600-1






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