和歌山県立近代美術館◆美術館

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  和歌山県立近代美術館





和歌山県立近代美術館は、和歌山市内にあります。

場所は、和歌山城のすぐ近くです。


和歌山県立近代美術館には、10年程前に一度、母の看病の息抜きに
病院を抜け出して、来館した記憶があります。


その時は、気分が沈んでいた為か、美術館自体を全く楽しむことができませんでした。



階段を流れ落ちる水と緑とオブジェが前庭にある和歌山県立近代美術館は、
小春日和の清清しさをより一層、盛り上げてくれます。

こんなに気持ちの良い庭があったことなど、覚えてもいませんでした。



今回は、雑誌”日経大人のOFF”に掲載されていた
原田直次郎の”靴屋の親爺”を鑑賞目的に、
生まれ故郷の和歌山県立近代美術館を訪れてみました。




展覧会名は、”森鴎外と美術”です。

近代日本を代表する作家・森鴎外は、
同時代の美術にも深い関わりを持っていました。


こちらの展覧会では、美術の分野における鴎外の活動を紹介されるとともに、鴎外という視点から近代日本の美術をとらえなおされていました。
(2006年9月10日〜2006年10月22日)



私が見たかった”靴屋の親爺”の画家 原田直次郎と、
森鴎外はドイツ留学中に知り合い、生涯の友となったそうです。

また、小説「うたかたの記」に登場する日本人画家のモデルでもあったそうですよ。







(※この画像は絵葉書を
撮影したものです)
原田 直次郎は洋画を習ってわずか3年、弱冠23歳で”靴屋の親爺”を描かれたんですって!!


一点を凝視する靴屋の険しい表情からは、頑固な職人気質と、
彼の生活観が手に取るように伝わってきます。


不遇のまま36歳と言う若さで早世した”原田 直次郎”という画家のことを雑誌で初めて知り、また、本物を間近で見れたことを
幸運に思いました。


この一枚の絵だけで、彼の才能が証明されていると思います。



東京藝術大学大学美術館蔵です。

いつ展示されているのかは分かりかねますが、
機会があればぜひ見て頂きたい一枚の絵です。




他にもたくさん、原田直次郎の絵はありましたが、
私のもう一枚のお勧めは、こちらです。

こちらは、絵葉書をデジカメで撮影したので分かり難いのですが、
本物は、暖かく柔らかい光と幸福感に満ち溢れていました。


今回は、森鴎外から見た明治・大正の美術の中の一つとして、
原田直次郎が紹介されていましたので、詳しくは分かりませんが、
この絵を描く間は、描き手側の彼も幸せだったに違いないと思いました。

(※この画像も絵葉書を撮影したものです)





今回の企画展の中で、原田直次郎以外に目を引かれたのは、
こちらの作品、黒田清輝の”昔語り下絵(舞子)”です。


男性と舞子さんが、別れを惜しんでいるのでしょうか?

左端に描かれいてる男性は、舞子さんと結ばれている手のみが色づけされているだけなのに、とても存在感が感じられませんか?


ワザと手だけを色づけしたのか、それとも単なる描きかけなのかは、
分かりませんし、調べようとも思いませんが、
分からなければ分からないなりに想像ができて楽しいですよね。


一瞬を切り取った、胸がキュンとなるような一枚の絵でした。
(※こちらの画像も絵葉書を撮影したものです)




コレクションでは、郷土作家コレクション、近・現代版画コレクション、戦後美術コレクション
玉井一郎氏寄贈の玉井一郎コレクションと4つに要約されており、
季節ごとに展示替えをされています。


鑑賞後、館内の喫茶でお茶を頂きました。


美術館前庭にあるのと同じ照明を用いた
落ち着いた内装で、鑑賞後の余韻にゆったりと浸れます。


また、テラスからは和歌山城がすぐ近くに見え、
頬を撫ぜる風がとても心地良いです。




         少し高台にあるからなのか、 鑑賞後の余韻を緩やかに消し去り、
心地よく現実に引き戻してくれる
 抜け間の良さが心地よい
和歌山県立近代美術館でした。






和歌山県立近代美術館
和歌山市吹上1-4-14








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