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横浜美術館   


横浜美術館は、
横浜「みなとみらい21」の中心にある大型美術館です。


絵画から現代美術まで、約9500点以上のコレクションを所蔵する横浜美術館
年間を通じて幅広い美術展を開催されていますが、
特に現代美術の分野で話題の展覧会を企画されているそうです。


昨年の日経新聞の美術館ランキングでは、AAAでした。
そして、色んな美術雑誌で
「とにかく企画展が面白い!」という情報を見て横浜美術館に来ました。



故 丹下健三氏が設計されたシンメトリーな外観。




横浜美術館に入ってすぐの「グランドギャラリー」は、
左右対称のゆるやかな階段で
3階の展示室へとつながっています。


自然光が降り注ぐこの吹き抜けの空間は
オルセー美術館を想い起こさせられます。


館内の鑑賞順路は企画展からでした。
今回の企画展は、「ゴス展」。
(2008年3月26日まで)


ゴス/ゴシックとは?
音楽やファッション、映画、小説など、現在、様々なカルチャー・シーンで
「ゴス・ゴシック」と形容される現象があります。
本来は、中世ヨーロッパの芸術様式を指す言葉でありながら、
今やスタイルを超えて、ある種の生き方を示す用語としても機能しています。
タトゥー、ピアッシングなどの身体改造、死や病に向けられる視線は、
単なる趣味ではなく、保守的な世界に立ち向かおうとする自己表現のありようそのものです。

本展では、世界的な活動を展開する6組のアーティストによる
立体、絵画、映像、写真、作品、約250点を通じて、
現代美術におけるゴス/ゴシックを紹介します。
現代美術の領域で高い評価を受けている彼らの作品は、
若い世代を中心に世界的な共感を呼ぶゴス/ゴシックの本質について、
改めて考えるきっかけを与えてくれるに違いありません。
上記は館内で配布されたパンフレットからの抜粋です。






今、活動中の作家達による
性、暴力、誕生、成長、老、死を連想させる絵やオブジェや映像。

東京や大阪を闊歩するアンティーク・ドールのようなドレス姿の少女や
夜の街に集う黒く着飾った若者達の写真パネル。


ですが、順に追って見ていくうちに思うことが・・・。
死や病に向けられている視線も退廃的なイメージも
見る側の神経を逆撫でさせるような感覚も
それらは、古今東西ある芸術・・・。

クリムトしかり、ダヴィッドしかり、
ドラクロワしかり、フュースリ、
ルドン・・・
上記の画家達は今となっては、
既に評価が定まった物故作家達。
だから、すんなりと
受けいることができるのでしょうか。
                                                     


「ゴス展」の作家、彼らの表現の中には、
退廃的な感覚や神経を逆撫でさせられる感覚も含めて全てに、
”今”という時代が凝縮されていました。


私は大阪に住んでいますが、
ミナミ界隈を闊歩しているゴスやロリータやゴスロリファッションの方々を見て
私とは違う好みであって、
それが文化、ひいては芸術だとは思っていませんでした。

でも、よくよく考えてみたらファッションは文化であって芸術でもあるんですよね。
「ふ〜む、なるほど・・・」と思いました。


正直なところ、この企画展「ゴス展」に共感はしませんでした。
が、この企画展を見たことによって
既に評価が定まっている画家による絵だけを見るのではなく、
改めて自分の目で文化・芸術に触れなければならず、
触れていこうと思いました。


今まで色々な美術館に出向いて行きましたが、
横浜美術館の企画展、面白かったです。
最初は、神経を逆撫でさせられるような不愉快さは隠せませんでしたが、
見ていくうちに自分の固定概念が少しずつ崩されていき、
頭が柔らかくなっていったのが自分でも分かりました。
とても、感慨深い有意義な時間を過ごせました。






続いて常設展示に向かいます。
横浜美術館の所蔵品の中での目玉、
エッシャー、セザンヌ、マグリット、
カンディンスキー・・・。
(常設展示は撮影OK)




次は、日本画の展示室です。


グランドギャラリー 階段上に設置されたオブジェ。

そして、写真収集室を見て回りました。

エッシャーやマグリットの絵を楽しみにしていたのですが、
先程の企画展の印象が頭から離れずにいたので楽しめませんでした。
「ゴス展」で感じた不愉快さが常設展を穏やかな気分で見ることをさせなかったのか・・・


それと、企画展と常設展の見せ方の違いにとても違和感を感じました。
係の方にお聞きしたところによると
企画展と常設展の担当者は違うとのことで合点がいきました。
なるほど!


担当者が違うことのほかに
企画展が現在活躍中の作家達によるもので、
常設展は故物故作家達によるものという理由からも違和感が感じられるのでしょうか。





「芸術って、アートって何だろう」と
改めて考えさせられた横浜美術館。




横浜美術館一階の喫茶室でお茶を飲みながら、
今だ冷めやらぬ興奮を感じ、
企画展から始まって常設展へと足を進めていくうちに
開花してきた自分の新たな感性にも驚かされました。



横浜美術館に足を運べば、企画展と常設展との対比から
またきっとその都度、新たな感性に気づかせてくれることでしょう。


横浜美術館
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目4番1号






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