養老天命反転地◆美術館

養老天命反転地探索

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養老天命反転地   





養老天命反転地はその名のとおり、岐阜県養老郡養老町にあります。


チケット売場では、『動きやすい靴でご入園ください』という貼紙がありました。

それと、ヘルメットも貸し出されていました。


「?」と思いながら8月の炎天下の中、養老天命反転地の中を
ミュールを履いたまま突き進みました。

まず目に入ってきたのが、カラフルな色が一際目立つ建物、
『養老天命反転地オフィス』です。



建物の内部は、外観と同様にカラフルでした。


建物内に入る時もそうでしたが、内部も非常に歩きづらいです。


波打つように傾斜した床、そして、その床には迷路があり、
天井にも同じ迷路が反転して刻まれていました。


さまざまな高さをもち、家具としても機能する壁など、
建築と身体との関係が分からなくなってきます。


日常の感覚とは明らかに違うので、戸惑ってしまいました。



続いて、『昆虫山脈』と名づけられた険しい岩山をミュールで降りると、
変った形の屋根の建物、『極限で似るものの家』がありました。


パンフレットによると、屋根は、岐阜県の形をしているとのこと。


なるほど、見上げてみると、岐阜県の形でした。


迷路状の内部にはテ−ブルやソファ、
バスタブ、ベッドなどがいたる所に取り付けられ、
壁によって分断されています。


天井部分に目を向けると、そこには地上部分を
そのまま反転した世界が広がっています。




続いて、美術雑誌で見て一番見たかった場所、
『楕円形のフィールド』です。



確かにすり鉢上になっています。


ここで、画像が御用意できないのが申し訳ないです・・・。


が、ここは空中撮影でないと無理なんですよね。




警備員さんがどこからともなく現れてきて、説明して下さいました。


「周囲を、万里の頂上のように歩いていけるんですよ」と・・・。


早速、周囲を歩きました。



この時、ここにきて初めて、ミュールで来たことを後悔しました。


確かに、『動きやすい靴』が必要でした。


転げ落ちて行きそうで、正直、とても怖かったです。




すり鉢状の中に降りると、
ひときわ鮮やかな黄色の入口が目を引いたので、中に入ってみました。


中は真っ暗で、手探りで進まなければなりませんでした。


真っ暗闇の中、恐る恐る一歩一歩足を進めながら、
うっすらと光が見えた時は、降り注ぐ光と目が見えることに感謝しました。


少し大げさなのですが、本当に真っ暗闇、怖かったです。




養老天命反転地の、”天命”とは、”宿命”のことだそうです。


宿命を反転させるという養老天命反転地は、
現代美術家・建築家の荒川修作と詩人のマドリン・ギンズの
共同作品です。


両氏の言葉によると、
「バランスを崩したとき、人はつくられた常識が取り除かれて
五感だけとなり、新たな地平となる」





平らなところがほとんど無い家、迷路のような内部、
天井にも反転された迷路、真っ暗闇・・・。


バランスを失うことを恐れるよりも、むしろ楽しみ、そして感謝すること。


そんなことを考えながら、木陰の下で仰向けに寝そべっていました。


いつも見ている同じ青空なのに、いつもと違う・・・。


懐かしく、愛おしささえ感じてしまう空と木漏れ日を
時間の許す限り見ていました。


養老天命反転地は、美術館でもテーマパークでもなく、
五感を呼び戻させる壮大なアート空間でした。






近くには、天命反転につながる若返り伝説の滝、
「養老の滝」がありますので、ぜひ、養老天命反転地と
合わせていかれてみてはいかがですか。


私が行ったのは真夏でしたので、とても涼しくて気持ちが良かったです。


養老の滝に行かれるのであれば、徒歩よりも、
リフトに乗って行かれることをオススメします。


リフトに揺られながら、濃尾平野を眺めるのも爽快ですよ。





養老天命反転地
岐阜県養老郡養老町高林1298-2







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